[開催報告]不登校っていけないの?


一般社団法人ボディセンス・インスティテュートが運営するライフスタイルスタジオRoots of Life TOYAMAは、より良い暮らしができるように様々なワークショップを企画しています。子どもたちの理解につながるワークショップ「不登校っていけないの?」は、子どもたちが自分らしく生きていき、楽しんで人生を歩んでいけるようにと、一般社団法人 Ponteとやま 理事長 水野カオルさんにご協力いただき開催しました。

前半は、水野カオルさんによる「不登校っていけないの?」について講義していただきました。後半は、一般社団法人ボディセンスインスティテュート 代表理事 高橋由紀による「子どもの育ちへのまなざし」について、赤ちゃんの成長過程を体験しながら、講義を進めました。

一般社団法人Ponteとやま 理事長 水野 カオルさん

一般社団法人 Ponte公認とやま 理事長
公認心理師・雇用環境整備士
BSIキッズヨガ監修・特別講師

公立学校での教師やスクールカウンセラーとしてのキャリアもありながら、不登校児支援や引きこもりのサポート、発達凹凸の親子のサポート、自然体験、若者支援など様々な問題を抱えた方々に、その人らしく過ごせる居場所を提供し、頼れるサポーターとして活躍中。

不登校っていけないの?

子ども達が、学校に行きたくないという時には必ず理由はあるのですが、本人もその原因がわらない、あるいは明確でないという事も多いです。また、発達の偏りや凹凸が背景にあるケースも少なくはありません。子どもたちは、それをうまく伝える事ができれば、解決策や対応の仕方がすぐ見つかるのですが、まだうまく言語化できないため、親が理解に苦しむ場面も多いです。子どもの年齢によっての見方や関わり方を学びました。

[学童期]5~13歳
小学校に通って勉強を始めとした様々なことを習得する時期。
心理的課題は「勤勉性」
この時期は、子ども自らが学んで物事を完成させたり、仲間と集団行動をして成功したりする体験を通して、自分が有能であると感じ、自尊心を得られます。子どもが得意な分野や好きな事を見つけ,自主的に取り組めるような環境を作るとよいでしょう。

[幼児後期]4~6歳
子ども同士の交流が増え、周りに自己主張をしていくようになる時期。
自主性や積極性を育めると、何かをするときの「目的意識」を持てるようになる
自己主張して叱られることが多い子どもは、自分らしさを発揮することに罪悪感を覚えます。
厳しく叱責しすぎないようにして、自ら行動する力を育むことが大切です。

[幼児前期]1歳半~4歳
自分で排泄をコントロールしたり、歩きはじめるなど、自らの力でするように挑戦するように
なっていきます。
挑戦する機会を与え、自律性を育てるように導き、失敗を非難せず、受け止めてあげましょう。

子どもを学校にいかせることは「親の義務」でもあり、等しく教育を受けることは「子どもの権利」です。それは、何が何でも、親が学校に行かせなくてはならないということではなく、子どもが学校に行く権利を守るための義務であるという事を、心に留めなくてはなりません。
日本に義務教育があるのは、子どもたちの権利を守るためで、子どもを無理やり学校に行かせるための法律ではないということを、大人は肝に銘じたいところです。

一般社団法人ボディセンス・インスティテュート 代表理事 高橋 由紀

株式会社ベビーヨガ・アソシエイト CEO
一般社団法人ボディセンスインスティテュート 代表理事

ベビーからシニアまでの各種ヨガプログラムを考案。国内外に3,000人以上のヨガ指導者を育成。
子どもの能力開発や親子のストレスマネジメント、運動を通して親子のコミュニケーションをはかる活動等に取り組み、日本におけるベビーヨガの第一人者として活躍の幅を広げる。
ベビーヨガ・キッズよがでは、年月齢や発達の段階に合わせたプログラムを考案し、赤ちゃんや子どもたちに必要な身体のケアや運動を提供する。

子どもの育ちへのまなざし

子ども発育期を区分すると、新生児期(出生後4週間)、乳児期(出生より1年)、幼児期(小学校入学まで)、学童期(児童期:小学校在学期間)、思春期(中学から青年になるまで)に分けられます。
子どもが健やかに発達していくには、乳児期が今後の成長にとても大切な時期になります。赤ちゃんが、生まれてから歩けるようになるまでの成長過程を赤ちゃんになりきって、体験しながら学びを深めていきました。
体験していくことで、身体のどこを使っているか、モノの見え方や感じ方など、同じ目線に立つ事で大きな気付きを得られます。
大人は、無意識に大人のものさしで子ども見たり、測ったりしがちですが、子どもの目線に立つことで気付くこと、サポートできる事が多くあります。手を差し伸べるばかりではなく、子どもを信じて「待つ」という気持ちも、子どもの成長にはとても大切な事です。

開催概要

[日時]9月28日(木)10:30~12:30

[会場]Roots of Life TOYAMA
〒9398216 富山県富山市黒瀬北町2-1-2 D-BASE 2階

[参加費]3,300円(チケット差額利用可)

参加者の感想

・何事も生まれた時からの姿勢、運動力が成長に大事な事を理解した。わが子の事を心配してあれこれ、親が考えるのではなく「その子を信じる」ことが大切。子どもの観察力が大切と気づけた。

・赤ちゃんの姿勢、補助の度合いなどやり過ぎていたなと振り返る事ができてよかった。

次回開催について

テーマ|子どもの育ちへのまなざし

[日時]10月26日(木) 10:30~12:30

[会場]Roots of Life TOYAMA

[参加費]3,300円(チケット差額利用可)

会社概要

会社名:一般社団法人ボディセンス・インスティテュート
代表者:代表理事 高橋由紀
所在地:富山県富山市永楽町 2-7

URL:https://bodysence.jp
E-Mail:mail@bodysence.jp
事業内容:子育て支援者研修及びボディワーカー・ヨガインストラクター育成事業/講師派遣

本件に関するお問い合わせ

会社名:一般社団法人ボディセンス・インスティテュート
代表者:代表理事 高橋由紀
店名:Roots of Life(ルーツオブライフ)
所在地:富山県富山市黒瀬北町 2-1-2 D-BASE2 階
TEL:050-5358-5837