[開催報告]大阪 第2回 企業主導型両親学級ーー夫婦で育む、はじまりの一歩
一般社団法人ボディセンス・インスティテュートは、2025年6月29日(日) エテルノスポーツ原山台にて、第2回 企業主導型両親学級「赤ちゃんと一緒に育つ夫婦のパートナーシップ」をテーマに開催しました。
前半は、一般社団法人ボディセンス・インスティテュート 代表理事 高橋 由紀が、産前産後の養生法・赤ちゃんの抱き方や遊びについて紹介。
後半は、助産師 松浦朋美先生に「赤ちゃんと一緒に育つ夫婦のパートナーシップ」についてお話をしていただきました。
開催概要
[日時]6月29日(日) 10:30~12:00
[会場]エテルノスポーツ原山台(大阪府堺市南区原山台1-14-12)
[対象]妊娠4ヶ月~10ヶ月/生後2ヵ月~1歳くらいまでのパパママ&赤ちゃんとご家族
[参加費]無料
[内 容]
前半:「妊娠中・産後の養生法、赤ちゃんの抱き方と遊び」
講師:一般社団法人ボディセンス・インスティテュート 代表理事 高橋由紀先生
後半:「赤ちゃんと一緒に育つ夫婦のパートナーシップ」
講師:なごみまごころ助産院 助産師 松浦朋美先生
赤ちゃんの抱き方や遊びと産前産後のセルフケア
前半は、高橋由紀先生より、妊娠中・産後の養生法や赤ちゃんの抱き方や遊び方、呼吸法についての講義が行われました。
赤ちゃんの抱っこでは、まず首がすわる前のサポート方法を確認し、「しがみつく力」を育む抱き方や、副交感神経が優位になり赤ちゃんもリラックスできる「背中を丸くした抱っこ」など、赤ちゃんの発達を促す工夫が紹介されました。 また、腕の外側を使って体への負担を減らす方法や、できるだけ高い位置で抱く工夫など、実践的なアドバイスも交えながらお伝えいただきました。
さらに、赤ちゃんが自由に体を動かせる「床でゴロゴロする時間」を大切にすることも強調されていました。
ママ自身のケアとしては、骨盤底筋を意識したケーゲル体操や、お産にも役立つ「丹田呼吸」を実践。
また、パートナーと一緒に行える簡単なボディケア(胸を開くストレッチや肩をほぐす方法)も紹介され、産後のホルモンバランスが乱れやすい時期でも、無理なく続けられるスキンシップの大切さが伝えられました。
赤ちゃんと一緒に育つ夫婦のパートナーシップ
後半は、助産師の松浦朋美さんによる、夫婦のコミュニケーションと相互理解を深める講義が行われました。
産後はママだけでなくパパにとっても心身の負担が大きく、特にママはホルモンバランスの変化により、不安やイライラ、涙もろさを感じやすくなります。
その時期、パパがまず「話を聞くこと」「日中頑張っていたことをねぎらうこと」がとても大切だと語られました。
また、背中に手を当てる、むくんだ足をさする、腱鞘炎気味の腕をマッサージするなど、簡単なふれあいによるケアも紹介され、ふれることで相互に生まれるオキシトシンが、産後うつの予防や心の安定に役立つことが伝えられました。
最近は家事・育児に積極的なパパも多く見られますが、タスクをこなすだけでなく、ママの表情や状況をよく観察して「今やってほしいこと」に気づくことが、より良いパートナーシップにつながります。 また、行政によるサポート(育児支援や家事支援、産後ケアなど)を上手に活用することで、家族全体の心身の負担を軽減できることも伝えられました。
コミュニケーションタイム
講義のあとは、参加者同士のコミュニケーションタイムを設け、悩みや思いを共有できる時間を過ごしました。
今回は3つのグループに分かれ、講師やスタッフも一緒に加わりながら交流を深めました。
産前の方からはお産に対する不安の声があがり、産後の方からは「持っていくと便利だったもの」の体験談や、パパの心構え・準備についてのアドバイスが共有されました。
産前の方が赤ちゃんを抱っこさせてもらう場面や、参加者同士で会話が弾む様子もあり、会場は和やかで温かい雰囲気に包まれていました。今回も「時間が足りなかった」というお声をいただくほど、盛り上がりのある時間となりました。
妊娠中と産後、そして赤ちゃんの月齢によって、不安や悩みは日々変化していきます。
この両親学級をきっかけに、市町村の支援窓口や子育て広場、そして私たちスタッフにも、気軽にご相談いただけたら嬉しく思います。
今回の学びが、これから赤ちゃんを迎えられるご家庭や、子育てに取り組まれているご家族にとって、少しでも安心と希望につながるものであれば幸いです。
今後も企業主導型両親学級では、パパママを支えるための実践的な講座を継続してまいります。
株式会社 セルビス様
株式会社セルビス様は、「ライフサイクルに寄り添う」という想いをもとに、誕生・成長・結婚・葬送・老後・その先まで、人生のあらゆるステージに温かなサポートを提供されています。
冠婚葬祭事業では、喜びの「出会い・育み」から、哀しみの日に寄り添う「感謝・送別」まで、大切な時間を心を込めて提供。また、人生の日常を豊かにする「生活・楽しみ」「慈しみ・助け合い」の領域においても、レストラン・製菓・製パン、介護・デイサービスから、冷凍食品に至るまで、幅広い取り組みを展開されていらっしゃいます。
子育て支援の取り組みでは、「企業主導型保育園 おひさま保育園」やママ達が笑顔で楽しく過ごせる時間を大切にした、子育てママのワークショップ「ママワク」を展開。産後の身体や心のケアを目的としたワークショップやヨガ、マッサージなどを通じて、出産直後の不安や孤立を和らげ、母子と地域をつなぐ重要な場となっています。
参加者の声
・お産や産後の不安の軽減になり少し安心しました。(産前 ママ)
・夫婦で産後について話すきっかけになりました。(産前 ママ)
・赤ちゃんファーストで対応していただき安心して聴講できました。(産後 パパ)
・パパの役割、ママとの付き合い方をとても考えさせられた講義でした。(産後 パパ)
・産後うつになりかけていたことを思い出して泣きながら聞いていました。
気持ちを分かってくれる方がいると思ったらすごく心強いです。(産後 ママ)
・大変学びが多く充実した時間でした。たくさんの赤ちゃん、妊婦さんと交流が出来たことも楽しかったです。
また次回も参加させていただきたいです!(産前 ママ)
・本質的かつ、わかりやすく、即実践できる内容なのに無料なことにびっくり。
赤ちゃんとの接し方、産後の妻への心遣いをもう一度考えるきっかけになりました。
会場がとてもアットホームで温かく優しいエネルギーが流れていて、癒されました。(産前 パパ)
開催の背景・目的
本取り組みは、2022年、コロナ禍により行政及び産院での両親学級が中止され、産後うつが増大したことを鑑み、産後うつや孤独な子育て、虐待の防止を目的とし、産婦人科医師、助産師、栄養士、鍼灸師など様々な専門家有志の協力のもと、富山県にてスタートいたしました。
これまでに全47回開催し、530組750名以上のママ・パパが参加し、参加者アンケートからは、99%以上の満足のお声を頂いています。
また、協賛企業の社員の方が両親学級に参加されるケースも増え、社内の子育て支援としての役割、育児休暇中にコミュニケーションをとるきっかけとして、活用していただけるようになりました。
4年目となる今年は、開催エリアを県外へと広げ、富山県、石川県、大阪府にて、協賛および後援企業45社、1県1府全16市町村の後援により、2025年3月から2026年2月までに全28回、計560組の親子を対象に開催いたします。
また、富山県では、切れ目ない子育て支援の実現のため、親子が継続して参加できる場として、1歳~12歳親子向けのイベントの開催と、県内の高校とのキャリア教育としての協働事業に発展させてまいります。
社会全体でこどもを育む機運の醸成のために、本取り組みが全国に広がっていくことを願います。
本プロジェクトの協賛企業・後援
協賛(ゴールドサポーター) いずみの農業協同組合/コーナン商事株式会社/生活協同組合コープ自然派おおさか/株式会社セルビス/ミキハウス/mimi保育園/医療法人仁齢会みやざき歯科
協賛(シルバーサポーター) 株式会社雨風/株式会社E’toile/株式会社川上自動車鈑金塗装/澤田株式会社/J-CLICKタップ・アイリッシュダンススタジオ/private salon Lumiere
後援 大阪府/堺市/和泉市/泉大津市/高石市/忠岡町/株式会社ジェイコムウエスト堺局
会社概要
会社名:一般社団法人ボディセンス・インスティテュート
代表者:代表理事 高橋由紀
所在地:富山県富山市永楽町 2-7
URL:https://bodysence.jp
E-Mail:mail@bodysence.jp
事業内容:子育て支援者研修及びボディワーカー・ヨガインストラクター育成事業/講師派遣
本件に関するお問い合わせ
会社名:一般社団法人ボディセンス・インスティテュート
代表者:代表理事 高橋由紀
店名:Roots of Life(ルーツオブライフ)
所在地:富山県富山市黒瀬北町 2-1-2 D-BASE2 階
TEL:050-5536-7809