束縛されていると感じる要因とは?
今、これを読んでいるあなたは、自分のことを
「何者にも影響されず、自由でいて」
「好きなことだけやっていて」
「経済的にも何不自由なく」
「将来の不安もなく」
「自分のための時間が十分にある」
とは感じていないのではないでしょうか?
どこかひとつ以上は、未達成の項目があり、どうやったらそれを「満足」に変えていかれるかということが、課題と感じているのではないでしょうか?
人が束縛されていると感じる相手の多くは
- 結婚相手や恋人
- 仕事や社会的役割
- 親や子などの近しい家族
ではないでしょうか?
好きなことを仕事にしたいのに、一歩踏み出せない
独身時代のように、自由にお金を使うことができない
仕事や家事、育児などに追われて、自分の時間がない
そういう不満を抱えている方は、とても多いことと思います
それらが、不満に感じるか、幸せだと感じるかは、人それぞれ
今日は、そういった「状況」を不満に思い、「束縛されている」と感じてしまう方と、そうでない人の違いについても考えていきたいと思います。
「知足」というヨガの教え
サンスクリット語で「サントーシャ」というのですが、今あるもの、満たされていることに気づき、感謝する心のことを言います。
先にあげた例では、家族や身近な人との関係上、自分が我慢することが多いと感じたり、制限をされていると感じることが多いと、「束縛されている」と感じるのではないでしょうか?
仕事や役割が多く、疲れてしまうこともあるかもしれません。
もし、子育てと仕事の両立に悩んでいるのだとしたら、こどもを持ちたいと願った頃の気持ちを思い出してみてください。
やっと授かって、我が子が誕生し、小さな赤ちゃんを胸に抱いた日のことを。
仕事であれば、役割が増えるのは、自分の仕事ぶりが評価されている証拠ではないでしょうか?
それに伴い、今度は、それを次の世代に引き継いでいくことができれば、また、自分の時間は増えるはずです。
次のステージへ向かう時期なのかもしれません。
また、相手がある場合、その相手、例えば、夫や恋人、奥さんや仕事の上司などの、束縛していると感じる相手が、自分と比較して、我慢していたり、制限されている様子がないことも、不満の原因となっているのではないでしょうか?
でも、そもそもそれは、不満に思うことでしょうか?
そして、身近にいる大切な人との関係を、本当は、大切に思っているのではないでしょうか?
恋人やパートナーからの束縛は、時に、虐待に近い場合もありうるので、別ですが
いずれにせよ、自分から発するコミュニケーションの取り方を変えてみることが、大切です。
アサーティブなコミュニケーション
アサーティブ(assertive)とは、「自己主張すること」という意味です。 ただし、ここでいう自己主張とは、自分の主張を一方的に述べることではなく、相手を尊重しながら適切な方法で自己表現を行うことを指します。 つまりアサーティブ・コミュニケーションとは、お互いを尊重しながら意見を交わすコミュニケーションのこと
自分の要求がうまく伝えられなかったり、言えずに我慢してしまうことが多いのは、本来は、自分の責任が半分以上あると思います。
コミュニケーションの取り方を工夫して、相手への感謝や敬意を忘れずに、自分の要求を伝えられるようになることも、自分自身の成長につながるのではないでしょうか?
経済的自由を得るために
今、あなたに収入がいくらあろうとも、収入と支出のバランスが取れていなかったり、経済状況が不安定だと感じていれば、経済的に自由であるとは感じられないでしょう。
経済的自由を得るために、一番必要なことは
「お金に対する向き合い方を変える」
ことから始めなくてはなりません。
収入を増やせば、自由を得られるわけでもなく
収入が少ない人が、お金に振り回されるわけでもありません。
経済的自由を得るために、一番必要なことは、お金に対する価値観を変えることです。
私が、お金に振り回されなくなったきっかけ
20代の頃、まだ、世の中ではヨガが全然流行っていなかった時代に、
私は、東銀座でヨガスタジオをオープンさせることになりました。
その当時、ハリウッドセレブがヨガをしているとか、環境への配慮や健康への意識が高い方が、興味を持ち始めているというような時代で、TVや雑誌では特集記事が組まれるものの、多くの人は、私には難しいのでは?とヨガとの距離を感じているような時代でした。
東銀座のヨガスタジオのレッスン参加費は、1回あたり、2,500円から3,000円でした。
それでも、高いという人も多く、通いたいけど、経済的に通い続けることが難しいという方もたくさんいました。
時を同じくして、広尾に住むセレブな奥様から、自宅でのプライベートレッスンのご依頼をいただいていました。
毎週60分のクラスをする、マンツーマンのレッスン。
その謝礼は、なんと35,000円でした。
スタジオの10倍の料金でしたが、満足してくださっていて、
「毎回わざわざきていただいて申し訳ない」
と言われました。
いったい、この差は、なんなのでしょう?
提供するクラスのクオリティーが違うのでしょうか?
そんなことはありません。
では、何か、特別な工夫があったのでしょうか?
いいえ、とくにありません。
スタジオでのクラスと、自宅への訪問レッスンの違いは、
マンツーマンかどうか、自宅へ訪問するかどうかの違いだけです。
私は、当時、そのプライベートレッスンでいただく謝礼を、スタジオの家賃の足しにしていました。
始めたばかりで、ヨガも今ほど普及しているわけではなく、メディアに取り上げられたり、話題にはなっていたとしても、運営は、とても厳しい状況だったのです。
だったら、スタジオなんてやらないで、プライベートレッスンだけしていればいいじゃない?と思う方もいるでしょう。
でも、私は、決してそうは思わなかったのです。
このヨガの仕事をしていくという「道」を選んだ原点に、より多くの人に広めたいという思いがありました。
これまで体験したことのなかった人にも、体験する機会をつくり、その人の人生がより豊かになることを願っていたため、単に「お金を稼ぐ」ということを優先する気持ちにはなれなかったのです。
相手から提供される「対価」が、私が思う仕事の価値と、必ずしも一致するとは限らないということです。
たとえ、無償であっても、したいと思う仕事はあるし、世の中に必要だと感じることもあります。
一方で、報酬が高いからといって、やる意義が感じられない仕事もあるかもしれません。
それを誰かの基準で決めるのではなく、自分で選ぶことが大切なのです。
そして、この経験から、
「仕事はお金で選ばない」
「仕事の価値、優先順位は、自分で決める」
ということを徹底していくことを誓ったのです。
時間的自由を得るために
仕事のできない人ほど「時間がない」と言います
「5分しかない」
「5分ならある」
いずれも、あるのは、5分に変わりはないのですが、その5分の価値を、その人がどれくらい活用できるかに違いがあるのです。
15年以上、私は、シングルマザーで、母子だけで、実家から離れて暮らしていました。
おそらく、世の中のワーキングマザーの中では、とても忙しくしていたと思います。
仕事も、朝はやくから、夜遅くまでしていましたし、家賃や駐車場代の固定費だけで、30万円以上は必要です。
フリーランスとして働くだけではなく、会社を経営していたので、休日はありません。
隙間時間に、また別の仕事(ライティングやフリーペーパーの制作など)を入れたりして、いかに時間を効率的に使うかが勝負です。
そこで、私が続けていた方法は、「朝ワーク」です。
朝5時から7時までを、レギュラーのバックオフィス業務をする時間にしていたのです。
その時間に、メールの返信や、企画書の作成、講師養成講座のテキスト執筆、ヨガ関連サイトなどから依頼されたコラム出稿、自社のサイトの更新、修了生への連絡など、すべきこと、タスクをこなす時間を、毎朝2時間つくり、やりきれなかった分を、そのほかの時間にすることにしたのです。
そうすることで、どうしてもやらなくてはならないことを後回しにすることなく、まずやってしまう癖がつき、その後の1日、気持ちも楽に過ごせるのです。
しなくてはならない仕事ほど、早くやる
しなくてはならない仕事は、スタッフと分業しますので、私自身が抱える仕事は、そんなに多くはないのですが、朝の創造的な時間を、バックオフィス業務にすることは、とても効率が良く、原稿執筆なども一番筆が進むのです。
時間をいくつかのブロックに分けて、
- 仕事をする時間
- 生活に必要な時間・家事をする時間
- 我が子との時間
- 自分の時間
をバランスよくもつようにしました。
時間を有効に使いたいと思った結果、私は、15年以上、ショートスリーパーでした。
毎日4時間くらいしか寝ておらず、週に1度くらい8時間の睡眠をとりました。
1日の中に3や4が増えたら幸せ度は増すでしょう。
でも、そればっかりだと、仕事や家事がゴテゴテになる。
3や4を増やしたいと思うならば、家事ヘルパーさんをお願いしたり、便利家電を購入したりと、お金で時間を買うこともしました。
この地球上にいるすべての人に、時間は均等に与えられています。
その時間という資源を、どのように使うかは、自分の人生をより豊かにするために、とても重要な要素だと思うのです。
なぜ、好きなことをしないのか?
最後に、現状に満足していない人の多くに、好きなことを仕事にしていない…という方が多いのではないでしょうか?
お金と時間の話をしましたが、自分の人生は有限です。
お金をいくら貯めたって、お金を使いきれずに人生を終えてしまっては意味がありません。
時間が有限であるのに、好きでもないことのために、費やしてしまっては勿体無い。
そう思ったら、この人生を捧げても良いと思えるようなことを仕事にした方がいいと、私は思います。
好きなことを仕事にすることも、もちろん、課題や困難はあるでしょう。
でも、好きでもないことのために、時間を費やすストレスよりも、自信を成長させるために有効なストレスだと思うのです。
人生一度きり、好きなことに挑戦してみよう。
次回は、好きなことを仕事にする、ビジネスにする上で、それを成功させるために必要な要素とは何か?についてお話しますね。
それでは、また明日!
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著者:高橋由紀 Yuki Takahashi 株式会社ベビーヨガアソシエイトCEO・一般社団法人ボディセンス・インスティテュート代表理事。 現在は、Baby Yoga®、骨盤調整ヨガ®、RODY YOGA®などを始めとする赤ちゃんからシニアまでの各種ヨガプログラムの指導者育成を行う。2008年より現在までに、海外を含む日本全国に1,000人以上のヨガ指導者を育成。大学や研究機関との研究活動のほか、全国での講演活動、書籍やDVDの出版、メディア出演など多数。 |