やさしいヨガ哲学:心身一如とは
「一如」とは仏教用語で「元はひとつである」ということ
心身一如とは、心(精神)と身体は切り離すことのできないひとつのものという意味です。
身体と精神は一体であり、分けることはできず、ひとつのものの両面に過ぎないという仏教の考えをあらわす言葉。
ヨガにおいても仏教においても、心は身体に備わり、身体は心によりはたらくものと考えられています。
「心身一如」ではなく「身心一如」と言われたのが始まりであり、心より先に身体があるというのが古典仏教の考え方でもある。
「心(精神)と身体」から生まれるエネルギー「気」を整えること
ヨガをはじめとする東洋医学では、病気のはじまりは「気」の滞りによって起こると言われています。
例えば、冷え性、むくみ、肩こりや腰痛などの痛みも、筋肉の緊張や血液の循環が低下することによって起こります。
心が弱っているために身体が不調になることもあり、逆に身体が弱っているために心が不調になることもある。このため心と身体は切り離して治療することができず、心身全体の調和をはかることが東洋医学の治療の基本となります。例えば、ストレスにより消化不良となっている場合、胃腸の働きを助ける薬や食事を工夫するだけでなく、ストレスによって影響を受けている気分・気持ちにも配慮することで、その原因を解消することができます。
それらの不調を、ヨガでは体を動かすこと(アーサナ)や呼吸法(プラナヤーマ)やほぐし(セルフマッサージ)を通じて、解消していきます。
アーサナや呼吸法は副交感神経の働きを高め、神経系やホルモンバランスの働きを正常化すると言われています。ヨガの練習を行うことにより、こりや痛み、だるさやむくみなどが解消され、心もすっきりと気持ちよさを感じることでしょう。
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著者:高橋由紀 Yuki Takahashi 株式会社ベビーヨガアソシエイトCEO・一般社団法人ボディセンス・インスティテュート代表理事。 現在は、Baby Yoga®、骨盤調整ヨガ®、RODY YOGA®などを始めとする赤ちゃんからシニアまでの各種ヨガプログラムの指導者育成を行う。2008年より現在までに、海外を含む日本全国に1,000人以上のヨガ指導者を育成。大学や研究機関との研究活動のほか、全国での講演活動、書籍やDVDの出版、メディア出演など多数。 |
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