[開催報告]二児のパパでもある産婦人科医・津田先生による講座 企業主導型両親学級 「赤ちゃんを迎えるパパの役割」
一般社団法人ボディセンス・インスティテュートは、2025年12月7日(日)、明治安田生命保険相互会社 富山支社にて「第20回 企業主導型両親学級」を開催いたしました。
今回のテーマは「赤ちゃんを迎えるパパの役割」。
前半は、当法人 公認インストラクター 曳田彩加が、産前産後の養生法や赤ちゃんの抱き方、遊び方についてレクチャーを担当しました。
後半は、産婦人科医 津田竜広先生による「赤ちゃんを迎えるパパの役割」についての講座を実施しました。
本事業では学生ボランティアの受け入れを行っています。
今回は富山短期大学 健康福祉学科の1年生3名が参加し、運営補助を行いました。
参加した学生からは「将来の職業選択やライフプランを考えるきっかけになった」との声が寄せられ、抱っこ体験中の柔らかな笑顔が印象的でした。
開催概要
[日 時]2025年 12月7日(日)10:30~12:00
[会 場]明治安田生命保険相互会社 富山支社(富山市宝町1-3-10)
[対 象]妊娠4ヶ月~10ヶ月/生後2ヶ月~1歳くらいまでのパパママ&赤ちゃんとご家族
[参加費]無料
[内 容]
前半:「妊娠中・産後の養生法、赤ちゃんの抱き方と遊び」
講師:一般社団法人ボディセンス・インスティテュート 公認インストラクター 曳田彩加
後半:「赤ちゃんを迎えるパパの役割」
講師:産婦人科医 津田竜広
赤ちゃんの抱き方と遊び
前半では、妊娠中・産後の養生法、赤ちゃんの抱き方や遊び方についてお伝えしました。
赤ちゃんの抱き方では、3パターンの抱き方を紹介しました。
■ 基本の抱き方
首すわり前の赤ちゃんは「首のサポート」が最も重要です。
また、首がすわってからは赤ちゃんの足がパパ・ママのウエストにしっかり巻き付く位置で抱くことがポイントです。
支える位置を知っておくことで、抱っこ紐の悩みが軽減され、体への負担も少なくなります。
■ 赤ちゃんを包み込む「丸く抱く」
首すわり頃からできる抱き方です。
赤ちゃんを正面に向け、膝の下を両手で支え、全身を包み込むように抱きます。
パパ・ママの胸と赤ちゃんの背中が密着し温められることで、副交感神経が優位になり、リラックス効果が高まります。
寝ぐずりや便秘のときにも役立ちます。
■ 腱鞘炎予防に役立つ「古武術の知恵」
古武術とは日本古来の武技。体の構造を利用して、無理なく動くことを重視しています。
この知恵を生かし、長時間の抱っこで重宝する方法を紹介しました。
赤ちゃんの顔が肩より上に来るように抱き上げ、抱えている方の手のひらを下向きにして反対側の二の腕あたりを軽くつかみます。
もう片方の手で赤ちゃんの肩甲骨あたりを支えます。
手のひらを下にして使うことで外側の筋肉を活用でき、負担が軽減され腱鞘炎予防につながります。
最後に、曳田から
「抱き方のバリエーションを知っておくことで、赤ちゃんの様子やシーンに合わせて使い分けができます。
赤ちゃんは抱っこから温もりと愛情を感じ取っていますので、たくさん抱っこしてあげてくださいね」
とメッセージを送りました。
・基本の抱き方
首すわり前の赤ちゃんは、首を支える事が最重要。
そして、首が座ってからは、赤ちゃんの足がパパやママのウエストあたりに巻き付けるような位置で抱っこすることの大切さを伝えました。
赤ちゃんの支える場所、抱っこする位置を知っておくことが、抱っこ紐の悩みの解消や身体への負担も軽減されます。
・赤ちゃんを包み込むように「丸く抱く」
首すわりする頃から行える「丸く抱く」方法を紹介
赤ちゃんを正面に向けるようにして、赤ちゃんの膝の下を両手で抱き、身体全体を包み込むようにしてます。
パパやママの胸と赤ちゃんの背中が合わり、温められることで、副交感神経が優位になり、リラックス効果が高まります。
寝ぐずりするときや便秘の時にもおすすめの抱っこの方法です。
・腱鞘炎予防に手の使い方を工夫「古武術の知恵」
赤ちゃんを長時間抱っこする時に役立つのが「古武術の知恵」です。
古武術とは、日本古来の武技ものことを指し。身体の構造を利用して、無理なく効率的に身体操作を行います。
赤ちゃんの顔が肩より上まで来るように抱き上げ、赤ちゃんを抱えてる方の手のひらを下にし反対の二の腕あたりを掴むようにします。
もう片方の手は、赤ちゃんの肩甲骨あたりを支えます。
このように手の平を下にして使う事で、外側の筋肉で赤ちゃんを抱くことができるので、身体へかかる負担が軽減し、腱鞘炎の予防となります。
曳田から「様々な抱き方を知っておくことで、赤ちゃんの様子やシーンに合わせて使い分けすることができます。赤ちゃんは手から温もりや愛情を感じとっているので、たくさん抱っこしてあげてくださいね」とエールを送りました。
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赤ちゃんを迎えるパパの役割
後半は、「赤ちゃんを迎えるパパの役割」をテーマに、産婦人科医・津田竜広先生に講義を行っていただきました。
津田先生は、ご自身の子育て経験に触れつつ、男性の育児休暇についてもお話されました。
男性の育児休暇取得率は、約3年前の13%から現在では27%へと大きく上昇しています。
育児休暇を取得することで、家事・育児における幸福度が高まるというデータも示されました。
一方で、育児休暇を取得した男性へのアンケートでは「育休をとっただけで終わってしまった」と回答した方が42%にのぼることも紹介されました。
世界と比較しても、日本の男性の家事分担率が低いことがグラフを通して分かりました。
こうした現状をふまえ、津田先生から次のようなアドバイスが送られました。
[男性]
・家事をおざなりにしないこと
・「感謝されたい」と期待しすぎないこと
[女性]
・頑張りすぎないこと
・感謝の気持ちは言葉で伝えること
また、近年は男性の産後うつが増加していることについても触れられました。
女性はホルモンバランスの影響が大きい一方で、男性が増えている背景には「育児を義務として捉えてしまっているのではいか」と推測されていました。
最後に津田先生から、「育児は“義務”ではなく、子どもを授かった人が持つ“権利”です。普通に子どもが生まれ、育てることができるのは、とても幸せなことですよ」と、パパたちへ温かいメッセージが送られました。
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明治安田生命保険相互会社 富山支社
明治安田生命保険相互会社 富山支社は、数多くの自治体と包括連携協定を結び、地域住民の健康づくりを積極的に支援されています。
両親学級においても、開催会場周辺エリアの営業所スタッフが参加くださり、子育て中のパパやママを温かくサポートしてくださっています。
担当者からのご挨拶では、
「パパもママも、子育ては1年生です。赤ちゃんと一緒に、みんなで成長していく気持ちで子育てを楽しんでください」
と、参加者へ心強いエールが送られました。
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本プロジェクトの協賛企業・後援
特別協賛(プラチナサポーター)
トヨタモビリティ富山株式会社、明治安田生命保険相互会社 富山支社
協賛(ゴールドサポーター)
株式会社OKワールド、株式会社岡部、オダケホーム株式会社、有限会社ケアサポート・まき、医療法人社団 洸緑会、サニーライブホールディングス株式会社、立山科学株式会社、一般社団法人ばいにゃこ村、株式会社電陽社、北酸株式会社、マンパワーセキュリティ株式会社、株式会社源、明治安田生命保険相互会社 金沢支社、株式会社ヨシケイ富山
協賛(シルバーサポーター)
いわさき鍼灸院・整骨院、NTT西日本 富山支店、へアスタイル&メイクアップ COEUR、株式会社スギノマシン、クラデュース株式会社、株式会社富山銀行、日本海ガス株式会社、有限会社引網香月堂、株式会社フェイス・シマダ、北陸ポートサービス株式会社、株式会社ママスキー、山与株式会社、医療法人社団吉本レディースクリニック、Lepola
寄付
三菱UFJ銀行
後援
富山県・射水市・魚津市・小矢部市・黒部市・高岡市・立山町・砺波市・富山市・滑川市・南砺市・氷見市・舟橋村・能登町
株式会社北日本新聞社・ケーブルテレビ富山株式会社・富山テレビ放送株式会社・チューリップテレビ株式会社・はっぴーママ富山版・株式会社ママスキー
(敬称略・あいうえお順)
会社概要
会社名:一般社団法人ボディセンス・インスティテュート
代表者:代表理事 高橋由紀
所在地:富山県富山市黒瀬北町 2-1-2
URL:https://bodysence.jp
E-Mail:mail@bodysence.jp
事業内容:子育て支援者研修及びボディワーカー・ヨガインストラクター育成事業/講師派遣
本件に関するお問い合わせ
会社名:一般社団法人ボディセンス・インスティテュート
代表者:代表理事 高橋由紀
店名:Roots of Life(ルーツオブライフ)
所在地:富山県富山市黒瀬北町 2-1-2 D-BASE2 階
TEL:050-5536-7809