[開催報告]大阪府岸和田市で開催「第4回 企業主導型 両親学級/赤ちゃんの『心』を感じる子育て」
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一般社団法人ボディセンス・インスティテュートは、2025年11月30日(日)、いずみの農業組合 本店(岸和田市)にて、「第4回 企業主導型両親学級」を開催しました。
前半は、当法人 越路綾子が産前産後の養生法や赤ちゃんの抱き方・遊びについて紹介。
後半は、助産師 内田沙彩加先生による「赤ちゃんの“心”を感じる子育て」をテーマに講義を行いました。
開催概要
[日時]11月30日(日)10:30~12:00
[会場]いずみの農業組合 本店(大阪府岸和田市別所町3丁目13-20)
[内容]
前半:「妊娠中・産後の養生法、赤ちゃんの抱き方と遊び」
講師:一般社団法人ボディセンス・インスティテュート 越路綾子
後半:「赤ちゃんの“心”を感じる子育て」
講師:助産師 内田沙彩加
妊娠中・産後の養生法と赤ちゃんの抱き方・遊び
越路は冒頭で、
「大人が緊張したり焦っていると赤ちゃんもぐずりやすくなります。まずは自分自身の心にも目を向けてみましょう」
と参加者に声を掛け、講座がスタートしました。
まずは新生児の抱き方を確認。
首の下、いわゆる“ぼんのくぼ”を支え、首を安定させることで、片手で抱きながら顔を拭くなどのお世話もできることを伝えました。
続いて基本の抱き方では、おへそより上で抱き、赤ちゃんの脚を大人の体にしっかり絡ませることを意識して実践。
この抱き方は、赤ちゃんが自分の足で大人にしがみつく“抱きつく力”を育てることにもつながります。
丸く抱く練習では、産前と産後の参加者が向かい合い、「こんにちは」と声を掛け合う温かい場面もありました。
さらに、遊びの要素を含むブランコのポーズにも挑戦。
初めての体勢にドキドキしながらも、赤ちゃんの嬉しそうな表情に参加者の皆さんから笑顔と歓声がこぼれました。
その後は、出産時にも役立つ「丹田呼吸」の練習。
イライラや慌ただしい気持ちの時も、意識を下腹部に下ろすことで落ち着きと安定を取り戻せることを体感しました。
最後に「産後の肥立ち」について説明。
産後2ヶ月はできるだけゆっくり休み、まわりに頼ることの大切さ、そしてパートナーには「何をサポートしてほしいか」を言葉で伝えてもらうことの重要性をお話しし、
「コミュニケーションを大切にしながら、楽しい子育てをしていきましょう」
というメッセージで前半を締めくくりました。
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赤ちゃんの“心”を感じる子育て
特別講座では、助産師の内田さんが、赤ちゃんの“心”を感じる子育てについて講義。
冒頭、「今日の朝“赤ちゃんにおはよう”と言った方はいますか?」と問いかけると、赤ちゃんが生まれているご家族は手を挙げましたが、妊娠中の方はあまり手が上がらず、一瞬迷う表情も見られました。
コロナ禍を経て、大人同士の声かけやお腹の中の赤ちゃんへの声かけが減ったこと、その影響で声をかけても目が合いにくい赤ちゃんが増えていることを説明。
「赤ちゃんはお腹の中にいる時からパパママの声を聞いています。 “おはよう” “おやすみ” “かわいいね”と毎日声をかけてください」と参加者に伝えました。
妊娠期のマイナートラブル(つわり・むくみ・切迫早産)についても、赤ちゃんの視点から予防につながる方法を紹介。
つわりは、赤ちゃんが子宮内をきれいに保とうとするはたらきが影響する場合があり、チョコレートや揚げ物など消化しにくいものを避け、お米を中心とした和食を取り入れることで改善することがあると伝えました。
切迫早産については、子宮の筋力不足で赤ちゃんの重みに耐えられない場合があることを説明。
予防として、足裏を床につけ膝を開く「ヤンキー座り」が紹介され、内田さんの助産院では産月に入ると1日80~100回を目標に実践しているとのことです。
また、お産の日にちにこだわりすぎるとお産が難航する場合もあることに触れ、
「赤ちゃんにはベストなタイミングがあります。 “いつでも好きなときに生まれてきてね”と声をかけてあげてください」と話されました。
産後の関わりでは、赤ちゃんへの事前説明の大切さを紹介。
おむつ替えや授乳の前に「おむつ替えるね」「おっぱい飲もうね」と声をかけることで赤ちゃんは安心できます。
赤ちゃん人形を使ったおむつ交換の実践では、パパが交換しママが見守る形で行いました。
交換の前に「おむつ替えるね」と声をかけることで赤ちゃんが安心できることを改めて確認し、声かけの重要性を実感する時間となりました。
さらに、「スマホを見ながら授乳していませんか?」という問いかけには、多くの参加者がハッとした様子で、
「授乳は大切なお食事の時間です。目を合わせて赤ちゃんの気持ちを感じながら過ごすことで、タイマーに頼らず “しっかり飲めた” “満足した” ことが感覚でわかるようになります」と話されました。
内田さんは10月に出産を終えたばかりで、ほやほやの実体験も交えながら講義。
特に印象深かったのは、37週以降のイメージトレーニング。赤ちゃんは回転しながら生まれてくるため、
- 「陣痛が始まるまでは背中は左に来てね」
- 「顎を引いて、陣痛が起きてから背中は真ん中に来てね」
- 「そのままママの背中を見ながら降りてきてね」
という具体的な動きをイメージしながら、毎日声をかけてあげることの大切さを伝えられました。
実際の出産を経験した言葉には説得力があり、参加者も深く頷きながら聞き入っていました。
講義の締めくくりには、
「今日の話を聞いて“できていない”と思う必要はありません。これから少しずつできれば大丈夫です。気になることがあれば遠慮なく聞いてくださいね」
と優しく話され、会場は温かい雰囲気に包まれました。
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コミュニケーションタイム
最後は、参加者同士で意見交換をする時間を設けました。
講師・スタッフ・見学者も交え、感想や質問を共有しました。
産前のパパが産後のパパに「普段どんなお世話をしているのか」を質問する場面では、
「おむつ替えやお風呂を担当している」との回答がありました。
そこから話が広がり、ママからは
- どんなサポートをしてほしいか、まず聞いてほしい
- ママが思うように動けるよう手助けしてほしい
といった具体的な声が寄せられました。
また、内田さんの講義については、産後の方から「産前に知っておきたかった」という声が多くありましたが、皆さん前向きにこれからの赤ちゃんとの生活に活かそうとされていました。
さらに、産後の方から産前の方へ「産後ケアは心身ともに救われるので、ぜひ利用すると良い」といったアドバイスもあり、産前・産後の参加者が一緒に学べる両親学級ならではの温かい交流時間となりました。
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参加者の声
- 休日開催だったので、パパも参加できて一緒にお話が聞けて良かった。(産前 ママ)
- 普段自分で調べるだけでは得られない情報が聞けてとても勉強になった。産後にも参加したい。(産前 ママ)
- お尻で歩きをしたらあぐらのポーズが楽になった!とても勉強になる講義だった。(産後 ママ)
- 赤ちゃんへの声かけの大切さを改めて実感できた。(産前 パパ)
- 産後にまた参加できてよかった。(産後 ママ)
大阪 企業主導型両親学級 協賛企業・後援
協賛(ゴールドサポーター)
いずみの農業協同組合/コーナン商事株式会社/生活協同組合コープ自然派おおさか/株式会社セルビス/ミキハウス/mimi保育園/医療法人仁齢会みやざき歯科
協賛(シルバーサポーター)
株式会社雨風/株式会社E’toile/株式会社川上自動車鈑金塗装/澤田株式会社/J-CLICKタップ・アイリッシュダンススタジオ/private salon Lumiere
後援
大阪府/堺市/和泉市/泉大津市/高石市/忠岡町/株式会社ジェイコムウエスト堺局
(敬称略・あいうえお順)
会社概要
会社名:一般社団法人ボディセンス・インスティテュート
代表者:代表理事 高橋由紀
所在地:富山県富山市黒瀬北町2-1-2 D-BASE 2階
URL:https://bodysence.jp
E-Mail:mail@bodysence.jp
事業内容:子育て支援者研修及びボディワーカー・ヨガインストラクター育成事業/講師派遣
本件に関するお問い合わせ
会社名:一般社団法人ボディセンス・インスティテュート
代表者:代表理事 高橋由紀
店名:Roots of Life(ルーツオブライフ)
所在地:富山県富山市黒瀬北町 2-1-2 D-BASE2 階
TEL:050-5356-7809